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ホーム > 特集/連載 > お店探訪 > vol.12 「築100年の縮緬問屋を大改装 北国街道の宿 紗蔵」(長浜市)
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2007年06月01日(金) お店探訪 Nove Works

お店探訪 紗蔵

紗蔵外観 黒壁と地元からよばれ、親しまれている観光名所から、10分程北国街道に面して南へ歩くと、未だ美しい趣を残している旧家が立ち並ぶ一帯へと変わる。

その中で、真っ黒な塀と白い壁の対比が眩しく、古式ゆかしい風情を漂わす宿「紗蔵」。 建物は、江戸時代末期に建てられた縮緬問屋を改装し、新しい息吹を加えて再生が実現したもの。

 

「紗蔵」の由来

宿名は、元縮緬問屋であることと、三つの蔵を所有していることから「紗蔵」と名付けられた。「紗蔵」の「紗」は、縮緬の「絹のような織物」を意味している。そしてもう一つ、実は宿を運営しているご家族には四月生まれが多く「桜」にもかけてあるのだとはにかみながらオーナーは答えてくれた。

リノベーションで蘇る宿

ランプ 当初、屋根は抜け、雨が入り、見るも無惨な状態だったが、手を下せば古くても素晴らしい建物に再生できる資質は十分にあり、歴史とモダンをうまくマッチさせている宿に生まれかわった。

格子戸を開ければ、出迎えてくれるのは、広い土間廊下。黒壁のガラスデザイナーにオリジナルで造ってもらったというレトロな趣のランプが、宿名にふさわしい桜色で壁や床を仄かに照らす。

歴史を感じる家具や調度品がまさに大正浪漫を演出している空間。

女将にとっては、一番こだわった場所であり、訪れた客もまた「最初は値段が安いので不安な気持ちもあったけれど、それが一辺に吹き飛びました」との賛辞を送る。

待合

蔵を改装した客室

客室は、それぞれ趣の異なる部屋が5室。 紅梅の間は、ゆるやかで美しいアールの天井に、北国街道に面した虫籠窓。紅梅色の壁はとてもあざやかで、女性客に人気の部屋だ。

客室「紅梅」「若竹」

多行松の間は、うす緑色の落ち着いた雰囲気。こちらも床の間が設けてあり、広々とゆったり過ごせる。

そして、この宿の魅力はなんといっても、蔵の部屋。窓が小さく、光があまり差し込まない薄暗い室内。しかし、この自然の暗さが、心地よかったりする。夏は涼しくて、冬は暖かい。こもるのには最適な部屋である。最後に若竹の間は、一人旅をする人にも、ゆったりくつろげるスペース。

蔵の部屋

どの部屋のしつらえも歴史を感じさせ、どこに視線を移しても目も心もなつかしみ、安らげる。

そして、ひと風呂あびればさらに気持ちはほぐれてくる。蔵を改装した吹き抜けのお風呂、檜の香りが漂う中に信楽焼きの陶器が鎮座するお風呂。

どちらも、旅で疲れた体を癒してくれることだろう。

ダイニング 料理はほっとする家庭料理。懐石料理のように飾りたてた華やかさはないが、滋賀の旬の素材を使って丹精込めた料理を、堀り炬燵式のカウンターで、中庭のライトアップされた多行松を見ながら、ゆっくり味わえる。

さらに、昔ほどではないが、夏になると、十一川では、蛍が見られることもあり、昔を懐かしみ、田舎に帰った気分になれる。 もともと、オーナー家族は長浜出身ではない。家族で何かをやりたいという思いから、この宿にたどりついた。「見知らぬ土地には新しい発見があります。

それに、何もわからないからこそ、かえって訪れる人々の立場で考えることができますから」とはオーナーの言葉。この宿には、美人姉妹とともに、あたたかな出迎えをしてくれる家族がいる。そして、宿にきて良い思い出を作って、来た時よりも 仲良くなって帰ってもらいたい、という心地よいおもてなしの心が確かにあった。

破格の料金設定

もう一つ、この宿には大きな魅力がある。それは値段の安さ。2名様1泊2食付き11,800円と驚きの値段。夕食抜きなら更に2,000円引き。「もう少し値段を上げたらどうですか?」と心配されるお客様も中にはいるらしい。この宿でこの値段。穴場になりそうな予感。

さぁ、あなたも時を感じる歴史のある宿へ出かけてみませんか?

多行松

北国街道の宿 紗蔵
住所/滋賀県長浜市朝日町35-2
TEL/0749-63-3911
交通/
車の場合…長浜ICより約15分
電車の場合…JR琵琶湖線 長浜駅から徒歩約8分(成田美術館前)

宿泊料金はオフィシャルサイトをご覧ください。

【関連記事】北国街道の宿 紗蔵(さくら)に取材に行ってきました。|Novelog



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