お店探訪 New&Topics
届けた花の数に思わず花屋の人が笑うほど、たくさんの祝福に包まれて「Private Dining 月家」が今夏、長浜にオープンした。
もともと居酒屋だったとはとても思えないほど劇的なリノベーションが施され、上質な大人の空間が創り上げられた。
適切な価格の美味しい食事を心地よいもてなしで、がコンセプト。
月をモチーフにしたデザイン性あふれる花器や、柔らかな光を落とす間接照明、ダイニングには珍しい安定感のあるゴツめの家具など、すべてにオーナーのさりげないセンスと妥協のないこだわりが感じられる。
さらに完全な個室も用意されており、プライバシーを気にせず親しい人とゆっくりとくつろげるはずだ。
「その日、一番いいものを出したいので」と日替わりのメニューには旬の素材を使用した料理が並ぶ。
例えば「シーフードドリア/青森産霜降り馬刺し/ヒメワタリ蟹のフリット/月家風岐阜産もち豚の角煮/旬魚(スズキ)のカルパッチョ)」と少し変わった食材も盛り込みつつ、グランドメニューには食べ慣れていない人のために、と安心して注文できるスタンダードなものもきっちり揃えられていて隙がない。
シェフはパリの三つ星レストラン「L'Arpege(アルページュ)」で一年半修行を積み、帰国後Jazzの名門「BLUE NOTE」のフレンチレストラン「adding blue」にてさらに一年間学んだ後、長浜に戻ってきた。それ故に、メニューにはフランス料理を彷彿とさせるメニューが多い。
洋風のだしとポルト酒で煮込んで軟らかくした少し甘めの「フォアグラ・大根のミルフィーユ」、あるいは、湯むきした丸ごとトマトの中に、野菜やトン(=鮪)のシーチキンが詰められた「トマトファルシー」といった料理の数々は本格フレンチの様相をかいま見せる。
「ダイニング、というよりはレストラン・ダイニングと思っていただければ…」とは、マネージャーの佐野氏。「だからといって高くて美味しいものではなく、お客様に適正な価格で食事を楽しんでいただくのが月家のモットー」だそう。嬉しい限りである。
最も力を入れているのは、3日間じっくりとマリネし、4時間薫製にかけた「岐阜産もち豚の豚トロ・ばら肉自家製スモーク」。
シェフ自らが探し歩いてようやく見つけた岐阜産の豚の脂が口の中でほろりとほどける。塩・砂糖・ニンニクで軽くパウダーしてあるだけのシンプルな味付けが、素材本来の旨味を引き出している。
また「土鍋で炊いた15穀米」は、日本で作られた無農薬の赤米、黒米、を初めとした15種類の自然米と麻の実を使用。フルールドセル(塩の華)と呼ばれるミネラルが豊富で甘みのある天然の塩が、複雑な味わいを作り出す。
さらに、オリジナルバースデーケーキ(5号サイズ)も手作りで提供している。専属のパティシエが腕によりをかけて、季節のフルーツを盛り込んだケーキなので、ゲストに喜んでもらえること間違いなしだ。
「敷居が高いイメージがあるようで、どうしても入りづらい、という声も少し聞こえてきていますが、あくまで大衆店ですし、高級店ではありませんから」と控えめに笑うマネージャーだが、カジュアルにもビジネスにも、あるいはちょっと背伸びをしたい時にも使えそうだ。
今のところ、表には看板を出すつもりはないらしいので、お気に入りの隠れ家として、今、最も長浜で押さえておきたい店かもしれない。
(メニュー・金額等は2007年9月の取材当時)
設計担当者からのメッセージ
以前のテナントのイメージと全く違う空間にするため、全て解体。スケルトンにし、新たにプランニングをすることとなりました。
長浜・彦根にはない店、落ち着いた大人の空間を、というご希望でしたので、間接照明で柔らかな光が空間全体を包みこむようにデザインし、また人目を気にせず、ゆっくりとくつろげる場所でありつつも、あまり閉鎖的になりすぎないよう、個室を格子で区切っています。
その個室に関しては、一つ一つの個室の雰囲気が少しずつ違うよう照明器具やオリジナル家具で変化をつけました。
外部は既存のタイルの重厚感を生かしつつ、白い壁を立てることで以前のイメージを無くすよう試みています。
特に女性のお客様には気を遣っておられ、私が女性ということもあり提案を多く聞き入れていただけました。マネージャーの佐野様ご自身のセンスも良く、最初のコンセプト通りに上手く納められた気がしています。
設計担当 /M.M(Nove Works)
PRIVATE DINING 月家
住所/滋賀県長浜市八幡東町199-6番地
TEL/0749-64-3322
営業時間/
Dinner 18:00~24:00(L.O 23:30)
定休日/水曜日
駐車場/32台
座席/48席(個室含む ※個室の場合、要予約)
クレジット/JCB/VISA/American Express/Master
【関連記事】
長浜にあるようでなかったお店!「PRIVATE DINING 月家」|Novelog
ノブスタイル校了!「PRIVATE DINING 月家」で楽しめるパリの味|Novelog
このエントリーのトラックバックURL
http://noveworks.jp/MT/mt-tb.cgi/237






