季節の悩み New&Topics
うっとおしい梅雨は、カビにとっては大好きな季節です。カビ発生する条件は、
(1)カビの胞子があること、
(2)カビの成長を許す環境条件であること (例えば栄養分、酸素、適当な温度、湿度)
(3)その環境が持続する、つまり成長するのに十分な時間があることです。
雨が続き、空気が湿る梅雨時は、この3つの条件をすべて満たしてしまい、カビが発生しやすくなります。
カビの繁殖しやすい環境とは
住まいの中のカビは暖かくて湿度の高いところで繁殖します。アルミサッシや冷暖房の普及によって、機密性の高い現代の住宅は、カビの生えやすい条件がそろっています。
[3大要素]
- ホコリやアカなどの栄養源。
カビはお風呂場の目地などにたまる石けんかすや身体から出る垢等の汚れが大好きです。また、カビは木材や繊維、皮革類、プラスチック、ガラス、金属等にもとりつきます。 - 20℃~30℃の温度
カビは20℃を超えると元気になり、28℃付近で一番増殖が盛んになります。大部分のカビの生育の最適温度は25~30℃です。 - 高い湿度や水分
カビは湿気がなくては生きていけません。湿度が75~100%の範囲でよく繁殖します。また、カビは細菌や酵母よりも低い水分活性域で生育できますが、通常0.64以下では生育できません。
[その他の要素]
・よどんだ空気/pH/酸素/耐熱性
カビの発生しやすい場所
カビの発生しやすい場所は、水まわりだけとは限りません。普段あまり気がつかないところでもカビは発生しています。
- 下駄箱
革靴を入れっぱなしにしておくと、 空気がよどみ靴自体が栄養源となりカビが生えてきます。 - カーペット
敷詰めにしていると湿気がこもり、カーペット自体も栄養源となりカビが生えてきます。 - ベッド
長く動かさないでいるとホコリがたまり、空気もよどみカビが生え やすくなってきます。 - エアコン
吹き出し口やフィルターにはほこりががたまりやすく、カビの栄養源となって繁殖しやすくなります。
カビを放置すると病気にも!
有史以来、人はカビのもつ作用を利用した食品(例えば、ブルーチーズなどはその典型です)をつくりだして、うまく共存してきました。しかし、カビは私たちの生活を損なう面ももっています。カビの被害は住まいだけでなく、身体にも及んで病気を引き起こすこともあると言われています。
カビによる健康被害は(1)アレルゲンとしてのカビによるアレルギー疾患(2)感染病原微生物としてのカビの感染症(3)毒素産生微生物としての中毒性疾患があります。
よく知られているのは、水虫や、爪白癬でしょうか。菌によっては、抗生物質が効かないものもあるので、自己診断せずに医師にかかることをおすすめします。
さぁ、カビとおさらばして、このうっとおしい梅雨を乗り切りましょう。
意外と知らないカビの予防法
換気のためには窓を開けて、空気の流れを良くすることが大切ですが、空気の入り口になる窓は全開にしないで少しだけ開けるほうが、空気の流れが速くなって効率よく換気できます。
雨の日は湿気を家に入れてしまうことになるので換気扇は逆効果。エアコンや除湿器などを使うようにしましょう。
湿気対策と思って使うのはいいのですが、中で増殖したカビの胞子を部屋にまき散らすことになってしまいます。エアコンを運転する前には窓を開け送風運転をして胞子をとばすこと、切る前も送風運転してエアコン内をよく乾燥させるのも忘れずに。温水シャワー等で壁等についた石けんカスを洗い流すと、熱湯でカビを殺すことにもなります。その後にタオル等で壁についた水滴を拭き取り、最後に、窓を開けるか換気扇を回しながら浴室から湿気を逃がすことが必要です。
洗濯物を室内に干すと、一説には室内の湿度が10%以上増えるとも言われています。換気扇をまわしながら浴室に干すのがよいでしょう。カビの胞子を空気中にまき散らすので、まずは固く絞った雑巾で拭き掃除をしてから。
室内の湿度が上がってしまうので、水槽などはリビングなどの居室ではなく、風通しのよい玄関などに置く方がよいでしょう。
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