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ホーム > 特集/連載 > お店探訪 > vol.16 「黒壁の町家カフェ バール・ジラソーレ(Bar Girasole)」(長浜市)
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お店探訪  New&Topics


2008年06月01日(日) お店探訪 Nove Works

お店探訪 Bar Girasole

外観 足早に歩くと通りすぎてしまいそうなくらい、周囲の町並みになじんだ古い家屋。表に出ているメニューボードだけを見ると、一見カフェなのかパン屋なのか、はたまたレストランなのか、何の店だか分かりにくいけれど、知れば必ずとっておきになるはず。

築百年を超える町家を活用した店内で、坪庭を眺めながら、ついつい長居してしまいそう。そんなイタリアンカフェ、「バール・ジラソーレ」は2008年春にオープンしたばかりだ。

建物のこだわりを聞くと、「すべてどこもこだわりですね。時には職人の方にそこらへんで、と言われる事もあったんですが、どこにでもあるような店にはしたくはなかったので」とオーナー。

もともと東京でサラリーマンをしていたオーナーは、長年何かを始めたいという思いを温めつづけ、東京にいた頃は喫茶店に何度も足を運んだ。同時に「ラヴァッツァ」(世界で有名なイタリアンコーヒーのブランド)の認定プログラムも受け、独自のこだわりも求めてからオープンしたことで、店は理想に近い形でスタートした。

まずは、オープンカフェに出来るようにした全面ガラス張りのデッキ部分は、とても明るく開放的。天井部分は吹き抜けにし、梁を見せることで古材の美しさを感じることができる。

bar girasole 内観

テラスをオープンにすると、通行人からジロジロ見られて、なんだか恥ずかしいという声もあることから、普段は締め切られてはいるが、これからの季節、晴れた日の明るい時間に訪れれば、大きく開け放たれたテラスで美味しいコーヒーが味わえるかもしれない。

店内に一歩足を踏み入れると、シンプルな白い壁にあめ色に統一された柱やカウンターがインパクトを与えてくれる。更に店名にも使ってあるカウンター奥の向日葵色のガラスがとても目立つ。

床材には日本製ではなくあえてイタリア製のタイルや、土足で上がれるようにセランガンバツ材を使用した。こうした海外の床材は頑丈だが寸法がバラバラ。だから日本製のように一寸の狂いもなく、床を張る事は難しいが、むしろそれが味となっている。

シャンデリア 鰻の寝床さながらの細長い長屋空間は、ショールームのようなガラス張りの入口からは想像がつかないほどの奥行きがある。一段上がった場所は、鴨居も建具も既存のままを使用し坪庭を眺めながらゆっくりくつろげるスペースに。

日本家屋らしい趣を残し、バランスよく誂えたアンティークなシャンデリアやステンドグラスがノスタルジックな雰囲気を漂わせている。この空間はゆっくりしてもらいたいというオーナーの思いが込められている。

穏やかな空気に包まれているが、店内の隅々まで相当なこだわりをもって成り立つ店は、オーナーの姿そのもの。柔らかい表情だが、店に対する思いの強さは揺るぎない。

「自信のもてるものだけを出す」と、あえて数を絞ったメニューがそれを物語っている。

カプチーノ 特に、コーヒーのエキスパートが作るスペシャルコーヒー「カプチーノ」は絶品。

イタリアの国内ではシェアNo.1、世界各国にも輸出している老舗のイタリア・コーヒー「LAVAZZA(ラヴァッツァ)」の豆をその場でひいて専用のマシンを使い、エスプレッソを抽出。

きめ細やかな泡が立ったフォームドミルクをエスプレッソの上に注ぎ込めば、よりマイルドで甘い味わいが楽しめるカプチーノは一杯450円に設定。本場イタリアのカプチーノがここで味わえる。

エスプレッソマシン チンバリ

コーヒーが少し苦手という女性客には、身体にやさしいオーガニックグレープフルーツジュースやハーブティがお勧め。豆やハーブティは、販売もしている。 

豆

 また、ヨーロッパ直輸入の生地を店内で焼き上げたパンは食欲をそそられる。

パン

たくさんの人が行き交う長浜の観光地にこんな空間が誕生したことが、なんだか嬉しくなる。ちょっと一息つける居心地のいいカフェを、また一つ見つけてみませんか?

建築家からのメッセージ

長浜の旧市街に展開する町屋。「前店」・「みせのま」・「中庭」・「奥」と連続する要素を持ち、建物の背面は米川に接している。歴史ある町屋空間に現代的なカフェを組み込むにあたり、街路空間との連続性、吹き抜けを設け奥行感が強調されすぎないように、高さ方向にも広がりを持たせ、同時に小上りのスペースを介して、中庭への視線を確保することで、町屋の旧プランが持っていた身通しのきかない連続性を、カフェ空間の広がりと適度な文節感へと変換しました。

入りやすく、くつろげる店をめざし、外部空間の開放感と、内部空間の落ち着いた快適性の調和へと連続させることと、新旧のデザイン要素を「現代的なカフェ」というテーマの基に調和させる事も大きなテーマとなっています。

設計担当/田附 尚

メニュー

  • エスプレッソ 300円~
  • イタリアンコーヒーカプチーノ
  • 各種ハーブティ 600円
  • プレミアムバタークロワッサン 160円~
  • 特製スープカレー 900円
  • ワンプレートランチ(プチデザート付) 900円
  • 鴨のコンフィ(サラダ/パンorライス付) 1,500円
  • ビーフシチュー(サラダ/パンorライス付) 1,500円

 



Bar Girasole
住所/滋賀県長浜市元浜町14-25
TEL/0749-63-7533
営業時間/ 平日 10:00-19:00 土・日・祝日 10:00-21:00
定休日/月曜日
座席/20席
駐車場/なし
クレジット/不可
※少人数から結婚式の二次会までパーティーなどの貸し切り可。 

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