季節の悩み New&Topics
古代の中国から伝わってきた「ツボ」は東洋医学の一つです。私たちの身体には、「経絡(けいらく)」と呼ばれる生きるためのエネルギーが流れる12本の「線路」が全身に張り巡らされており、その道の中に存在するたくさんの「駅」がツボだと考えられてきました。
この「駅」が「線路」に異常があった時に、腫れたり痛くなったりして教えてくれるのです。ですから、例えば、内臓が悪い時に足裏のツボを押されたりすると「どうしてそんなところを?」と疑問に思うかもしれませんが、経絡は体中でつながっているため、同じ「線路」上にある別の「駅」につながっていて刺激が伝わる。そういう風に考えればいいのかもしれません。
ツボの探し方
本を見ながら、あるいはネットを見ながらツボの位置の見当をつけて押しても、なんだか効いているのか効いていないのかよくわからない、ということがありませんか。これは正しい位置が見つけられていないということ。
人の身体は個人差があって当たり前。ですから、大体の見当をつけて押したり、つねったりもんだりしてみましょう。ツボ治療の基本は自分の身体を自分で治すことです。体中を触り、反応をうかがいます。押してみると気持ちがいい、痛い、熱感、冷感といったサインを見逃さず、見つかったら付近をさぐり最も刺激を感じる部分をさぐりあててツボとして使ってください。
見当がついたら、刺激を始めます。押す、もむ、なでる、お灸で刺激を与えるなどをすることで、経絡を通じ悪いところへ刺激が届くことで、不調が治っていきます。
正しいツボの押し方
気持ちがいいから、とぎゅうぎゅうと押すのは逆に悪くしてしまうこともあります。特に指圧やマッサージで30分も押したり揉み続けるのはやめましょう。翌日に揉み返しがくるほど痛むのは、やり過ぎの証拠です。
一日に指圧は、4~5回、マッサージは1~2分。翌日、様子を見て揉み返しがないかどうか反応を伺います。異常なしなら同じ回数で続行し、一週間したら回数を増やしてください。押し方は、3~7秒かけて、徐々に力を入れてじわっと離します。指圧は垂直に押し直角に動かすのが原則です。
日本人に多い肩こり
国民病とも言われる肩こりは、同じ姿勢を長時間とることで、筋肉が縮みっぱなし、あるいは伸びっぱなしになって、疲労物質がたまることでおこります。筋肉のこりをほぐせば肩が軽くなり、特にツボを押しながら肩を回すとほぐれ方が違います。
また、肩こりは胃腸の疲れから来ると言われています。肩がこりやすい人は筋肉の質自体が弱くなっているため、その質をよくするには、きちんと栄養が正しく吸収されることが重要です。それには何より胃腸が丈夫でなくてはいけません。一朝一夕によくなるものではありませんが、身体全体をみて原因から治していくのが東洋医学です。胃腸を丈夫にするには、膝の下側のすねの骨のふくらみから2~3cmの位置にある足三里を指圧します。ぜひ試してみてください。
よく効くツボ8選
●肩こりにきく
1.曲池(きょくち)…肘の外側の、肘を直角に曲げたときにできる肘のしわの端。2.手三里(てさんり)…親指を立てて、軽くひじを曲げたとき、親指とひじの曲池を結ぶ延長線上。
3.肩井(けんせい)…首を前にまげるとでっぱる背骨を見つける。この場所と肩先の2点を結んだ線の中点。押したときに筋肉の割れ目に入る。中指を中心に三本の指を並べて、手前に引くように、または肩先、首の付け根の方へ押し、揉みを繰り返す。
●歯痛・風邪・皮膚
4.合谷(ごうこく)…手の甲の親指と人差し指の骨のつくる正三角形の角の中央。小指方向にぎゅっと強く押したり離したりする。
●頭全体・身体全体
5.百会(ひゃくえ)…頭頂部のほぼ真ん中。両を結ぶ線と眉間の中心線が混じり合う場所。押すと少しくぼむ。
●疲れ目・目の痛み
6.晴明(せいめい)…目頭の目のまわりの骨の内側のくぼみ。こぶしをつくり、人さし指の関節でツボを押す。その後、目の上の骨にそって、目頭から目尻に向けて、矢印の方向にこする。
●腹痛・生理痛・便秘
7.関元…へそから指三本分くらい下にある。中指の腹で、円を描くように押し回す。軽くへこむ程度に、押したり離したり。ヘアドライヤーで温めるのも効果的。
●足のむくみ
8.委中(いちゅう)…膝をのばしたときに、膝の後ろにある横皺の真ん中。膝を直角に曲げ、足の力を抜いて指圧。左右の親指を重ねてツボに当てて、筋をほぐすように。
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