こんにちは、ノブワークスの高橋です。
今回の建築探訪は、前回に続いて九州編。
JR熊本駅を訪れました。
熊本の玄関口とも言える熊本駅の東口と西口、それぞれの駅前広場を紹介します。
それぞれに個性があり、思わず長文になってしまいましたが、
興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください!
まずは東口。
かつての熊本駅東口には、まるで空に浮かぶ日傘のような印象的な屋根が広がっていました。

(撮影:2012年6月)
大きくせり出したその屋根は、熊本の強い日差しを和らげながら、人々に優しい影を落としてくれる存在でした。
また、駅舎から市電ホームへと続く動線の一部としても機能していました。


しかし…
残念ながら、2016年(平成28年)の熊本地震により耐久性に課題が生じ、この美しい屋根は惜しくも解体されることに…。
現在、その姿を見ることはできません。
ちなみに、過去のスタッフブログでは、熊本駅東口駅前広場と同じく西沢立衛さんが設計された「軽井沢千住博美術館」について、設計の村井さんが訪れた時の様子を書いています。
自然と建築が溶け合うような美術館の佇まいは、熊本駅の駅前空間とも通じる美しさがあり、とても印象的でした。
👉 村井さんのブログはこちら
話は戻り、現在も広場に残る特徴的なデザインの交番があります。
東口広場でひときわ目を引く交番です。


1階は黒、上部は白。
大小さまざまな丸い穴があけられて、
角度によってその色が変わって見える遊び心も。
まるで街のアート作品のような、おしゃれでポップな存在感を放っています。
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次に西口。
対照的なデザインで印象的だったのが西口駅前広場です。
ここでは、ロータリーを囲む鉄の壁が印象的です。

大小さまざまな開口部が設けられ、その隙間からは、バス、空、風に揺れる木々の姿が垣間見えます。
ただの風景なのに、額縁で切り取られた絵画のように見える不思議な感覚。
そして、この鉄の壁、実は表と裏で色が異なるのも特徴です。

さらに、天井を見上げると、円形のぬかれたルーフが。
そこから差し込む光が、鉄の重厚な印象に軽やかさを加えています。
しっかりとした造形なのに、どこか開放感も感じられるのが面白いポイントです。

また広場の一角には、誰でも自由に使える水飲み場もあります。
熊本が「水の都」と呼ばれるのにふさわしい、そんな優しさが感じられました。

この西口駅前広場を設計したのは建築家の佐藤光彦氏。
このプロジェクトは、佐藤氏が初めてコンペで勝ち取った記念すべき作品でもあります。

同じ熊本駅でも、東口と西口でまったく違う表情を見せてくれました。
単なる交通の場ではなく、大きな公園に遊びに行ったような感覚にもなります。
現在はさらに整備が進み、魅力も増しています。
今回の建築探訪は、また行きたくなった熊本駅でした。
それでは、次回の建築探訪もお楽しみに!
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